妊娠糖尿病の説明書-胎児への影響や予防法のマニュアル-

こんばんは!理学療法士のRYUです。

以前記事にも書きましたが、妊娠糖尿病について分かっていることをお伝えし、少しでも妊娠糖尿病で悩んでいる方のお力になれればと思います。今回の記事で、妊娠糖尿病で胎児への影響が気になる方、予防したい方の参考になれば幸いです。

妊娠糖尿病って?

妊娠糖尿病というのは、簡単に言うと

「糖尿病までいかないけれど、妊娠中に糖がうまく代謝されなくなっている状態」

のことをいいます。

なので、糖尿病未満、でも通常の状態とは違って代謝に異常がありますよ!

ということです。

おおよそ7-9%の割合で妊娠糖尿病になると推定されているようです(科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013より)。

では、なぜ代謝に異常が起こってしまうのでしょうか?

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代謝に異常が起こる理由

通常では、血液に含まれる糖(血糖)が上昇すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて血糖を下げてくれます。

妊娠すると、胎盤からインスリンの働きを妨げるホルモンが分泌されるので一般的にインスリンの効きが悪くなります(インスリン抵抗性)。

なんらかの原因で体から分泌されるインスリンの量が、インスリン効きの悪さ(インスリン抵抗性)に負けてしまった場合に、妊娠糖尿病になってしまうというイメージです。

なんらかの原因というのには、

体質

糖尿病になった(糖尿病になっている)家族がいる

肥満

急激な体重増加

今までに大きい赤ちゃん(巨大児)を産んだことがある場合

高齢(35歳以上)

などが考えられていて、妊娠糖尿病になりやすいと言われています。

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妊娠糖尿病って治るの?

ほとんどの方では、出産後に改善すると言われています。

原因が胎盤からインスリンの働きを妨げるホルモンが分泌されるということを考えれば、それらが出産後に外に出てしまえば大丈夫という理由にも納得がいきます!

しかし、妊娠糖尿病になると、将来お母さんは糖の代謝がうまくできない状態になりやすかったり、糖尿病になる可能性が高くなることも指摘されていて慎重な対応が必要ということも覚えておいてくださいね!

赤ちゃん(胎児)にはどんな影響があるの?

肩甲難産(けんこうなんざん)といって、産まれてくるときに肩がひっかかって経膣分娩が難しかったり、

お産の時に膣を傷つけてしまう(分娩時外傷の)可能性が高く、帝王切開での出産も多いようです。

また、産まれた赤ちゃんは将来的に糖の代謝が苦手だったり、肥満になりやすかったりすることもあるようです。

妊娠糖尿病では、さきほど説明しましたインスリンの効きの悪さによってお母さんの血糖値は高めになってしまいます。

すると胎児の血液中にも通常より多めの糖が流れるため胎児の体でも血糖値を下げようとインスリンを分泌する膵臓がよく成長するんです。

インスリンというのは別名「肥満ホルモン」とも言われているように、血液の中の糖を筋肉や脂肪に貯め込むことで下げる働きがあるので体が大きくなってしまうんですね。

なので、大きくて出てきにくかったり、産まれたあとも膵臓がよく成長しているので糖を筋肉や脂肪に取り込むので肥満になりやすかったりするんですね。

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妊娠糖尿病になってしまったら

以上のことから、もし妊娠糖尿病になってしまったら何に気をつけたらいいのかお分かりいただけるのではないでしょうか。

ずばり、妊娠中の血糖値をしっかり管理することです!!

妊娠中は、特に妊娠中期から後期にかけてインスリンの効きが悪くなってくるそうなので、

「今しっかり管理できているから、ずっとこのままでいいや!」

ではなく、その時期によって変わるんだよということを抑えておく必要があります。

ただ、ヤフー知恵袋などをみていても血糖値の管理に苦労されているお母さん方は多いのではないかと、本当に不安な気持ちを抱えながら毎日毎日大変だろうと、どうにか少しでも血糖値を良好にコントロールして頂きたいなと思って止みません!!

医療機関では、食事療法やインスリン療法を指導され行っている方も多いと思います。

それらに関する記事は、

こちらをご覧ください(少しむずかしい言葉が多いかもしれません。わからないことがあればお問合わせからご連絡ください!)。

妊娠糖尿病の食事療法について

難しく書いてある妊娠糖尿病について

妊娠中「妊娠糖尿病です」と言われた時の食事はこれだ

妊娠糖尿病を予防するには!

妊娠糖尿病を予防するには、先程書きました妊娠糖尿病の原因をなるべくすくなくすることが大事だと思います。

かといって、「家族に糖尿病の方がいる」とか、「高齢(35歳以上)」なんて予防できるわけありませんよね!

予防できる可能性があるのは、

「肥満」

「急激な体重増加」

です!

この2つに関しては、考え方は糖尿病と同じで、予防するには普段の生活習慣の見直しと、適度な運動、間食はやめて、規則正しい生活を心がける!

これに尽きるかなと思います。

もしわからない事があれば、お問合わせからご連絡ください!

それでは!

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