こんばんわ!
今日は妊娠糖尿病についてです。すみません、また教科書的なことをつらつらと書いていきますが、今後はもう少し具体的な情報もお伝えできたらと思っています。
妊娠糖尿病とは!!
妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus:GDM)の定義は
「妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常(糖尿病療養指導ガイドブックより引用)」です。
私は経験がないので分かりませんが、妊娠初期および妊娠24-28週に随時血糖値(その時の血糖値という意味)を測定し100㎎/dL以上の場合に75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験=75gのブドウ糖を飲んでその後の血糖値の変化を測定する検査)を行います。
その検査で空腹時血糖値92㎎/dL以上、1時間値180㎎/dL以上、2時間値153㎎/dL以上のいずれか1つを満たすと診断されます。
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糖尿病≠妊娠糖尿病ということ
これは糖尿病の診断基準と少し違います(糖尿病は空腹時血糖値126㎎/dL以上、または2時間値200㎎/dL以上で糖尿病型と判断される)
ほとんどの例では分娩後に糖代謝異常は改善しますが、将来糖代謝異常や糖尿病になる率が高くなるようです。
また児は肩甲難産や分娩時外傷などの産科的合併症が高率に認められるため帝王切開の適応になることも多いようです。
糖尿病と診断されている方が妊娠した場合には妊娠糖尿病ではなく糖尿病合併妊娠と呼ぶようです。
母体の高血糖は児に影響を及ぼすため、母体での厳格な血糖コントロールが重要になってきます。
妊娠中に目標にする血糖値は?
妊娠中の血糖コントロールは、母体や児の合併症を予防するため、朝食前血糖値70-100㎎/dL、食後2時間値120㎎/dL未満、HbA1c6.2%未満を目標にすることになっています。
妊娠糖尿病は食事療法の摂取エネルギーも腎症のそれとはまた全く異なるため、それについても今後お伝えできればと思います。
それでは!
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コメント
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