糖尿病の検査―尿糖検査―

こんにちは。

理学療法士のRYUです。

更新が滞っており、申し訳ありません。実は引っ越しをする予定で、忙しくなかなか記事を書くことができておりませんでした。

また少しずつやっていこうと思っておりますので、どうぞお付き合いください。

今日は、尿糖検査についてです。

Yahoo知恵袋でも尿糖が陽性だったということで、自分は糖尿病なのかどうか質問されている方が多くいらっしゃる印象があります。

今回は尿糖検査がどのように行われるのか、そして尿糖で陽性だと糖尿病なのかといった疑問が解消できればと思っております。
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尿糖検査は糖尿病を調べる補助的な検査

尿糖検査は集団検診などで行われ、主に糖尿病の疑いのある方をはじき出すスクリーニング目的で行われることが多いです。

なので、尿糖検査自体は糖尿病と診断するために必要な検査かというとそうでなないということをまず知っておいてください。

糖尿病の診断基準は以前も書きましたが血糖値(空腹時もしくは随時)とHbA1cが中心になってきます。

糖尿病の診断基準について

通常、糖は尿になる前の段階で体に再吸収されるようになっています。

しかし、血糖値が高い場合には、体がある一定以上の糖を体から外に出すように働くため尿中へ糖が混じったまま排泄されます。

この、「ある一定以上」というのを専門的に言うと「糖排泄閾値(とうはいせついきち)」と言い、通常血糖値が160-180mg/dLを超えると尿中に糖が排泄されます。

つまり、尿糖検査で陽性だった場合にはすくなくとも血糖値が160-180mg/dL以上である可能性が高く糖尿病の疑いがあるという判断がされるという訳です。

この「糖排泄閾値」というのは、通常血糖値160-180mg/dLなのですが、これよりも低い方がいらっしゃいます。

これを腎性糖尿といい、高血糖のために尿糖が陽性になっているわけではなく、あくまでも腎臓が糖を尿中に排泄する基準が低い(糖を再吸収する力が低い)ために陽性になってしまうため糖尿病とはまったく別のものになります。

腎性糖尿は基本的に治療の必要はないようです。(糖の再吸収だけでなく、他の栄養素の吸収も低下していたりする場合やそれによる他の疾患が疑われる場合には別です)
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市販されている尿糖検査キットもある

尿糖検査は病院で受ける以外にもご自宅でもできます。

血液検査などと違って、検査したい尿は家でも出せますもんね。

実際に1500円前後くらいで市販の尿糖検査キットが売られています。

東京医科大学の小田原先生によると、

尿糖陽性だった方、特定検診で空腹時血糖値が100㎎/dL以上あるいはHbA1c5.2%以上だった方総勢555名を対象にさらに詳しい糖尿病の検査をしてみると、特定検診では基準をクリアしていた方で今回尿糖陽性だった方の約4割が糖尿病、あるいは糖尿病予備軍だったとのことです。

Terumoのホームページに乗っていたものなのですが、実際の人数については記載がないため詳しくはわかりません。

特定検診後に糖尿病を発症している可能性や、特定検診後に糖尿病予備軍になっている可能性があり、尿糖検査をせずとも次回の特定検診で引っかかる可能性もあるのです。

しかし尿糖検査も自宅で簡単にできる割に糖尿病早期発見に一役買っていることは間違いなさそうです。

いかがでしたでしょうか。

今回は、Yahoo知恵袋でもよく質問にあがっていた尿糖について取り上げてみました。

もし尿糖が陽性だった場合には糖尿病の疑いがあるのでとりあえず医療機関にて詳しい検査をしてみることをお勧めします。

それでは!
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