こんばんわ!
妊娠糖尿病の食事療法についてです。
まず、妊娠糖尿病と診断されている方がすべてこの基準で行われているわけではなく、母体や胎児の発育に合わせて個々に行っていく必要があることを初めに伝えておきます。
ここでは、糖尿病療養指導における一般的な情報を書いていきたいと思います。
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はじめに、妊娠前の体重で計算したBMI(体重㎏÷身長m÷身長m)が25以上か25未満かで食事の摂取カロリーを決めます。
- 妊娠前体重で計算したBMI<25の場合
標準体重(22×身長m×身長m)×30kcalに以下を足したものがエネルギー量になります。
妊娠初期(4-15週)では+50kcal
妊娠中期(16-27週)では+250kcal
妊娠末期(28-39週)では+450kcal
2.妊娠前体重で計算したBMI≧25の場合
標準体重×30kcal
3.授乳期の場合
標準体重×30kcalに授乳に必要なエネルギー量として350kcalを付加します。ただし、母乳の出方によって平均0.65kcal/ml増減していきます。母乳を与えない場合には付加は必要ありません。
栄養素のバランスとしては、炭水化物50-70%、タンパク質20-30%、脂質20-30%とし、タンパク質付加量は妊娠初期0g、中期5g、末期20gとします。
血糖コントロールの兼ね合いで、食後血糖値が高めになってしまったりする場合には計算された必要エネルギー量を食事と間食(3-4回/日)に分けた、いわゆる分食とします。
食後血糖2時間値のコントロール目標は120㎎/dL未満ですが、これを超えてしまう方がちらほらいらっしゃるようです。(妊娠糖尿病の血糖コントロール目標など総論はこちらをご参照ください。)
インスリン量などの変更はもちろん自己判断で増減はしてはいけません。必ず、主治医に相談して下さい。ご自身で気を付けられることとして、食べ順があります。
炭水化物などのいわゆる糖質から摂取すると血糖値があがりやすいため、野菜やタンパク質から摂取し最後に炭水化物を摂取するように食べ順を工夫してみると、食後血糖2時間の上昇が抑えられるかもしれません。ぜひ、お試しください!
それでは!
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コメント
yahoo知恵袋で回答しているのを拝見して来ました。
私は薬剤師4年目で今年糖尿病療養指導士の資格を取得し、少しずつ糖尿病患者さんへのアプローチを試みているところです。
同じ糖尿病療養指導士として、進んでこのような取り組みをされていることに感動いたしました。
後学のためちょくちょくブログを拝見させていただこうと思います。
応援しております。
ありがとうございます!
後学のためになれるか自信はありませんが、頑張りますので、ぜひ今後も読んでいただけると嬉しいです。
[…] 妊娠糖尿病(食事療法総論) […]