糖尿病網膜症は失明の危険がありますー症状や治療法などについてまとめましたー

こんにちは。理学療法士のRYUです。

糖尿病網膜症は失明の原因の第2位です。

年間約3000人が網膜症が原因で失明していると言われています。

もちろん、糖尿病網膜症になってしまったからといって=失明するということではなく、重症化しないように気をつけることで予防していくことができます。

しかし、糖尿病腎症もそうなのですが、初期には自覚症状がないことが多く、気づきにくい病気だと思いますし、症状がないだけに初期のうちは「まあ大丈夫か」と思ってしまうかもしれないです。

そこで、今回は糖尿病網膜症について、その症状や治療法についてまとめます。

これを読んで、「よし気をつけよう」と思ってもらえたら嬉しいです。
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糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症糖尿病神経障害にならぶ、糖尿病の3大合併症の1つです。

社団法人 日本眼科医会HPより引用

網膜はカメラでいうところのフィルムのような部分で、眼球から入ってきた視覚的な情報を認識するための細胞がたくさんあります。

高血糖により血管が障害を受けると、この網膜がやられてしまい重症化すると失明してしまうということになります。

先ほども書いたように、失明原因の第2位(第1位は緑内障)になっており、年間約3000人が新たに糖尿病網膜症が原因で失明していると言われています。

糖尿病網膜症は糖尿病にどのくらいかかっているのか(罹患期間)と非常に関係があります。罹患期間が20年だと80%の方、糖尿病と初めて診断された時でも診断される前から糖尿病を発症していた可能性もあり約20%の方が糖尿病網膜症があるといわれています。

糖尿病網膜症には3段階のステージがある

糖尿病網膜症には、

1 単純網膜症

2 増殖前網膜症

3 増殖網膜症

という3段階のステージがあり、1から3にかけて重症になっていきます。

1 単純網膜症

糖尿病ネットワークHPより引用

これは眼底検査という検査をしてわかる、網膜や血管の状態がわかる眼底写真というものです。

単純網膜症では、この黒い矢印にあるような小さい出血や、赤い矢印にあるようなシミ、青い矢印にあるようなこぶが認められます。

自覚症状はありません。

2 増殖前網膜症

糖尿病ネットワークHPより引用

増殖前網膜症では、黒い矢印にあるようなシミができます。単純網膜症のシミとの違いは、単純網膜症のシミはタンパク質や脂肪の成分で出来るのに対して、増殖前網膜症のシミは血液の流れが悪くなることで出来るということです。

症状としては、目のかすみがある場合もあるようですが、自覚症状はほとんどありません。
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3 増殖網膜症

糖尿病ネットワークHPより引用

増殖網膜症は、黒い矢印にあるように、血管がつまってしまった部分を補うように新たな血管に血液が流れる「新生血管(しんせいけっかん)」がみられてきます。

この段階になっても自覚症状はほとんどないようです。

どうなると症状が出るのでしょうか。

この黒い矢印の新生血管というのは、非常にもろく、血液の成分が漏れ出てきて、ゼリー状の硝子体(しょうしたい)とつながるように膜を作ります。(増殖膜)

また、血管が破れて出血しやすかったりします。

硝子体が動いた時に、増殖膜が一緒に動いて網膜を剥いでしまうことを「網膜剥離(もうまくはくり)」

血管が破れて出血することを「網膜出血」「硝子体出血(ししょうたいしゅっけつ)」といいます。

これらになると目の外から入ってくる情報がしっかりと網膜に届かなくなるので、視力が低下します。

ここまで症状がでないというのは大変恐ろしいです。いきなり視力が落ちて心配になって病院にいったら「増殖網膜症で網膜剥離ですね」とか、「硝子体出血ですね」とか言われてしまうわけです。

糖尿病網膜症の治療

まずは、血糖値のコントロールをしっかり行って網膜にあるような血管を大事にするということです。

しかし、急激に血糖値を下げると網膜症を悪化させてしまう可能性があるので眼底検査をしながら様子を見て徐々に落としていきます。

また、増殖網膜症の段階からは「光凝固療法」といって、レーザー光線で新生血管を増やさないような治療方法もあります。

手術では、硝子体手術というものがあります。

これは、硝子体出血や、網膜剥離などの治療方法です。しかしこの手術は、適切な時期に光凝固療法を行っていないと十分な効果が得られない場合があるようです。

ここまでで、わかると思いますが、糖尿病網膜症の予防、治療のために一番重要なのは、

定期的な眼科受診です!

自覚症状はありませんから、眼科に行く理由もないと何も知らなければ思うでしょう。

しかし、これを読んでいただいた方は自覚症状がないことが逆に不安になると思います。「今自分はどの段階なんだろう」「いつ視力が低下してしまうんだろう」と。

でも、糖尿病網膜症が自覚症状がでないということを知っていれば、眼科で診てもらっていれば安心できます。

ぜひ、眼科へ行きましょう。

眼科では「糖尿病眼手帳」をもらおう

眼科に行くと、糖尿病眼手帳をいうものをくれます。

これは、糖尿病手帳のようなものの眼に特化したバージョンで自分の網膜症が今どの程度なのかについて先生や看護師さんが書いてくれるものになります。

これを、糖尿病での通院時に内科の先生のところにも持っていきましょう。

総合病院でも眼科がなくて糖尿病治療を内科でかかっていても眼科だけ別の個人医院に行っている方も多いのではないでしょうか。

そのような病院の内科の先生は、患者さんの眼が今どのような状態なのかは、その眼科に問い合わせないとわかりません。なので、この糖尿病眼手帳を持っていくと、先生が患者さんの糖尿病の治療について判断するためにも非常に役に立つと思いますし、状態に合わせて必要であれば眼科とも連携をとってくれると思います。

また、先日書きましたが、旅行に行った際にも糖尿病手帳、おくすり手帳などと一緒に持っていきましょう。そこで体調を崩して旅行先の病院にかかったという時に非常に役に立つと思います。

いかがでしたでしょうか。

糖尿病網膜症は、失明という重大な症状を引き起こす可能性があるにも関わらず自覚症状が最後までないという恐ろしい病気です。

しっかり眼科でみてもらい、日々の血糖値コントロールをがんばってください。

それでは。
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