【糖尿病予防】歩行時間と糖尿病の関係

こんにちは。

理学療法士のRYUです。

みなさんはNEAT(ニート)という言葉を知っていますか?

もちろん、就学・就労・職業訓練のいずれも行っていないことを意味する用語のことではありませんよ!

NEATとは、「NonExercise Activity Thermogenesis」の略で日本語にすると、あえて行う運動ではなく家事や通勤など日常生活における動作で無意識に消費される熱量のことを指します。

NEATを増やすことで消費エネルギーの増加、基礎代謝の増加が期待できることから話題になっています。

NEATの1つである普段行っている「歩行」

この歩行している時間と糖尿病にはどういった関係があるのでしょうか。

歩行時間と糖尿病の関係を調べた2015年の論文(Kabeya Yら;Time Spent Walking and Risk of Diabetes in Japanese Adults: The Japan Public Health Center-Based Prospective Diabetes Study,J Epidemiol,2016,26(4),pp224-232)をご紹介します。
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やっぱりたくさん歩いている方がいい?

この論文では、1日30分未満の歩行時間を有する者は、歩行時間が2時間以上の者(調整オッズ比1.23、95%CI、1.02-1.48)と比較して糖尿病を有する確率が1.23倍高かったそうです。

しかしながら歩行時間と糖尿病の発生率との間には有意な関連性は認められなかったとのことでした。

たくさん歩いたからといって糖尿病の発症が予防できるとは言えませんが、たくさん歩いている人の方が歩いていない人に比べて糖尿病を有している方が多い傾向があるということはいえそうです。

その他に工夫できること

NEATを増やすために何ができるでしょうか。

みなさんの生活を振り返りご自身でできるNEATは何かを考えることが大切だと思います。

例えば

テレビを立って観る

歯磨きしている時には座らない

積極的に子供と遊ぶ

休日は掃除を行う

近場に行くときに車を使わない

通勤の際に最寄り駅までバスではなく自転車or徒歩に変更

仕事帰りは1つ前の駅で降りて歩く

などです。

私もNEATを増やすために通勤にバスは使わず駅も1つ前で乗り降りして歩くようにしています。

慣れてしまうとそれが習慣となるので、逆に最寄り駅に行くことの方が違和感を感じるようになります。

そうなるまでには数か月かかりますが、習慣になってしまえば雨でも台風でもその駅を使ってしまうものです。

ぜひご自身に合ったNEATをみつけてみてくださいね!

それでは!
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