糖尿病ケトアシドーシス

先日ブログに載せた1型糖尿病で気を付けなければならない病態、

糖尿病ケトアシドーシス(DKAdiabetic ketoacidosis)についてです!

病態:インスリンの絶対的欠乏によって引き起こされる重篤な代謝障害であり、傾眠から昏睡に至る種々の程度の意識障害があらわれる。インスリンが絶対的に欠乏している1型糖尿病に起こりやすい。

誘因:インスリン注射の急激な減量・中止、感染症、食事の不摂生、手術、妊娠、大きなストレス、他疾患の併発(胃腸障害、心筋梗塞、脳梗塞など)が誘因となる。

 まれに2型糖尿病、特に若年男性の清涼飲料水多飲者に起こることがあり、このような状態は清涼飲料水ケトーシスと呼ばれる。

DKAが1型糖尿病の初発症状の場合がある。特に小児では注意を要する。

病態:インスリン作用欠乏による著しい高血糖、ケトーシス、代謝性アシドーシス、脱水。

高血糖は末梢組織のブドウ糖利用の低下、肝臓でのブドウ糖取り込みの低下の他、糖新生とグリコーゲン分解亢進によるブドウ糖産生の増加により起こる。

筋肉ではブドウ糖の取り込みが低下するだけでなく蛋白分解が亢進し、高アミノ酸血症をきたす。アミノ酸は肝臓での糖新生に利用される。

脂肪組織では脂肪分解が亢進し、脂肪酸とグリセリンに分解される。グリセロールは肝臓での糖新生に利用される。脂肪酸は、ブドウ糖に代わるエネルギー源として酸化される。一方、肝臓への脂肪酸流入が増加し、肝臓におけるケトン体産生、再エステル化によるトリグリセリド合成が増加する。

治療が遅れれば、ショック、重篤なアシドーシス、急性腎不全、合併する重篤な感染症、塞栓症などに陥り死亡する。

鑑別診断糖尿病に関連した意識障害では高浸透圧高血糖症候群、低血糖昏睡、他の疾患(脳卒中など)、乳酸アシドーシス(低酸素状態やBG薬の副作用などと関連)などとの鑑別が必要。

身体所見:クスマウル大呼吸(代謝性アシドーシスに呼応した反応)、アセトン臭、血圧低下、口腔乾燥、眼球陥没などを呈する。

検査所見:高血糖、尿中・血中ケトン体上昇(総ケトン体≧3mM)、アシドーシス(pH<7.3)、HCO3-の低下、高カリウム血症、高アミラーゼ血症、高窒素血症、白血球増多などが認められる。

併発する感染症や播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断のため、CRP、細菌培養、血小板数や凝固系検査も必要。

治療:治療の原則は、速攻型インスリンの少量持続投与(0.1-0.2単位/㎏/時間)による高血糖とアシドーシス、高カリウム血症の補正、輸液による脱水、電解質異常の補正。反応性のアルカローシスを起こす危険があるので、重炭酸は高度のアシドーシス以外には投与しない。

合併症:治療に伴う合併症として、低血糖、低カリウム血症、脳浮腫、肺水腫、心不全などがある。同時に、ショックや併発する感染症、DICの積極的治療に配慮する。

つらつらと書きすぎました。

情報量多すぎですが、今後少しずつ掘り下げていきます!

それでは!

〈スポンサーリンク〉




〈スポンサーリンク〉



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. […] 糖尿病においては糖尿病ケトアシドーシスにみられるようにケトン体によるpHの低下つまりアシドーシスを招き、重症の場合には死に至ることもある病態に陥ることがあります。 […]

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。