こんにちは。
理学療法士のRYUです。
先日2018年度認定理学療法士試験合格発表があり、代謝領域の認定理学療法士になることができました。
とりあえず合格して一安心ですが、今後も糖尿病予防や治療に役に立ちそうな情報がありましたら発信していければと考えております。
さて、
今回大宮で開催されました
「CareTEXone ケアフード大宮」というイベントに参加してきました。
このイベントは、医療機関や施設、自治体や官公庁向けに食事関連のサービスの展示や商談を行えるようになっているイベントです。
私は医療機関に勤務しているので(といっても、商談ができるような権限はないですが)医療機関に勤務していますというタグを首から下げながら、食事関連のサービスを提供している企業がどういったことをコンセプトにどのようなことに気をつけてサービスを提供しているのかリサーチするために色々お話を聞かせていただいてきました。
そこで桑の葉のお茶に関する興味深いお話を聞かせていただいたので、今回ご紹介したいと思いますが、その前に!
CareTEXoneに参加しての感想をお伝えできればと思います。
宅食お弁当が普通においしかった
いくつかの企業の説明を聞かせていただきながら、普段提供している食品(お弁当やおかず)の試食をさせてもらったのですが、これがどれもおいしかったのです。
どの企業も、糖尿病食に関しては「カロリー制限+塩分制限」というのが基本的なコンセプトになっていて、カロリーは500kcal以内、塩分は1食あたり2.7gまでという感じで設定して提供しているところが多かったです。
これは一般社団法人日本生活習慣病学会のホームページから引用した表ですが、日本人の食塩摂取量は概ね1日に10-12gと高血圧患者の減塩目標である1日6gの約2倍摂取していることがわかります。
だいたいカップラーメンを1個食べると塩分は8g前後あるので、それだけでオーバーしてしまうイメージですね。
つまり私達はおいしい食事を楽しみつつ多くの塩分をとっているのです。
よく、入院中の患者さんから「病院の食事って味っ気がなくておいしくないから食べようと思わない」という話をききます。
そう、塩分の控えめな食事は味っ気がないのです。
なので、宅食サービスで塩分制限と聞くと「お金をわざわざ出して味っ気のないご飯をなんで頼まなきゃいけないんだ」と、消極的になってしまう方もいるのではないでしょうか。
実際に食べてみるとしっかりと塩味を感じることができおいしかったです。
企業の方に聞いてみたところ、塩分制限食が味っ気がないということも承知の上で、なるべく塩味を感じることができる工夫をしているということでした。
例えば、肉の食材であれば表面に塩がつくようにすることで味を感じやすくなるように焼いていたり、付け合せの野菜の塩分を抑えることで肉に塩味をつけるといったようにしているようでした。
宅食のお弁当サービスは、直接手渡すことでご高齢の方の安否確認を兼ねてくれたり、毎日違う献立をたてて作ってくれたり、歯の弱い方用に柔らかいものを作ってくれたりなど、本当に色々な工夫がされています。
おかずのみの注文もできる企業が多いので、ご高齢の方もご飯は自身で炊いておかずはお弁当を頼むなど上手に使うことで大変便利になるのではないでしょうか。
企業の方が仰っていた言葉で印象に残っているのは、「私達も毎日食べていると例え献立は違くても塩分制限があると飽きてしまいます。糖尿病の療養は長く続けていただくことが一番です。なので、1週間分毎日宜しく!と言われることも多いのですが初めは1週間に3-4回から初めてみませんかと提案するんです。適切な塩分量はこのくらいなんだというのを再認識してもらう機会としても使っていただければと思うんです」
利用者さん思いの熱い言葉として嬉しく思いました。
透析食の難しさ
透析食は、主にタンパク質の制限とカリウム(主に生野菜)の制限があります。
エネルギーを確保するためにはタンパク質も重要ですが、制限されてしまうため代わりによく用いられるのは油だそうです。
なので、お弁当のメニューも麻婆豆腐やナスのそぼろあんかけなど油を使ったメニューが目立ちました。また、足りないカロリーを補うためにゼリーなどの補食をつけているものもありました。
特に非透析日などは体調が優れず食欲もわかないこともあると思います。血糖値コントロールが不良になる原因の1つだったりもします。
そんなときに脂分の多めな食事を摂るというのも時にはしんどかったりするのかなと思いました。
透析をされている方の食事というのは、特に個別性が必要とされると思いますし、その時の体調に合わせた食事が大切で宅食サービスでの透析食の難しさも感じさせられました。
桑の葉のお茶
知らなかったのですが、桑の葉にはDNJ(1-デオキシノジリマイシン)という成分が多く含まれているようです。
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)はグルコースとその構造が非常によく似ているようです。小腸において二糖類(砂糖など)が分解され単糖類(グルコースなど)になって血液中に取り込まれる際にDNJが優先的に働き、二糖類の分解を阻害し糖をバリアする力があるそうです。(トヨタマ健康食品という桑の葉を扱う会社のホームページも参照ください)
コンビニなどによく売っている健康食品などにも桑の葉の成分が含まれているそうです。
実際に試飲させてもらいました。
桑の葉の粉末を水に溶いたもの(青汁)と、お茶と同じように焙煎したものをいただきました。
苦かったり、匂いにクセがあったりするのかなぁと思いましたが、苦くはないし、クセはなく飲みやすかったです。
粉末は分包されていましたので、コンビニでペットボトルの水を買って粉末を入れシャカシャカ振って飲むというのも簡便でいいかもしれないと仰っており、それはナイスアイデアと思いました。
粉末とお茶購入しました!
いかがでしたでしょうか。
桑の葉は小学生の時に学校で飼っていたお蚕さまのためによく探して歩いた記憶があります。まさか、約20年後に自分が桑の葉を摂取する日が来るとは当時夢にも思いませんでしたが、、、笑
また勉強になったことなどお伝えできればと思います。
それでは!