糖質制限食は糖尿病にいいのか?―ロカボLow Carbohydrate―(私見)

こんばんわ!

今日は新たな知識がないので申し訳ありません。

日本糖尿病学会は、糖尿病治療ガイドというものを出しています。ここで提示されている食事療法はカロリー制限と3大栄養素のバランスに注意しようという内容のものです。

私も日本糖尿病療養指導士の試験勉強を行っている時に学んだのは、このカロリー制限を元にした療養指導方法です。

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療養指導のガイドラインには、

極端な糖質制限は長期的には腎症や動脈硬化症の進行などが懸念され、まだ摂取下限に関するコンセンサスが得られていない現状では炭水化物の割合は60%を超えない程度とすることが望ましい(糖尿病療養指導ガイドラインより引用)

と書かれています。

最近流行っているいわゆる“ロカボLow Carbohydrate”はカロリー制限ではなく、糖質制限で療養していく方法です。

自分の中でもメリット、デメリットのはっきりとしない糖質制限食です。はっきりしないというのは、つまりあまりにその分野の知識がないというのと等しいです。

以前、Tarzanのレビューを載せましたが、これもそれに近い内容で糖質を減らしましょうという内容でした。また、以前記事で少しふれましたが夏井睦先生著の「炭水化物は人類を滅ぼす」も極端な糖質制限食を推奨する内容の本です。

当院での療養指導は基本的にカロリー制限によって行われていると思います。病院食で主治医の指示した糖尿病食もカロリーやタンパク質の指示はありますが、糖質の制限というものはないと記憶しています。

正直何が正しいのか不明な部分が多すぎます(単に私が無知ということです)。

なので、カロリー制限の効果を検証した論文、そして糖質制限食の効果を検証した論文を調べ、それらのメリット・デメリットについてこのブログにてお伝えできればと思います。今のところ気になっているのは、

1.カロリー制限を主とした現在の糖尿病治療ガイドは何度も改定はされているもののカロリー制限食の効果を示した根拠が示されていない(ので調べてみたい)

2. 過度な糖質制限は脂肪などの分解を促進し副産物でケトン体が産生されます。ケトン体は医療関係者がこのワードを聞くと、多くの人がインスリンが効いていない、もしくはインスリンの分泌能力が低下している良くない状態だと感じるのではないでしょうか。曖昧な拙劣な言い方をするとケトン体出てしまってもいいんでしょうか。(調べてみます)

3.最近の研究ではコレステロールの摂取量を減らしても動脈硬化症や心疾患のリスクの減少には至らなかったというものが出てきているようです。糖質制限をするということは必然的にタンパク質や脂質の摂取割合が増えるということです。合併症がある方や1型糖尿病の方でも糖質制限というのは有用なのでしょうか。(調べてみます)

参考文献など、もしご存知の方がいたら教えて頂けると幸いです。また、自分の病院では糖質制限食を患者に提供しているという医療機関に勤務の方がいたら是非情報をお寄せください。

よろしくお願いいたします。

それでは!


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コメント

  1. […] 最近の研究ではコレステロールの摂取量を減らしても動脈硬化症や心疾患のリスクの減少には至らなかったというものが出てきているようです。糖質制限をするということは必然的にタンパク質や脂質の摂取割合が増えるということです。合併症がある方や1型糖尿病の方でも糖質制限というのは有用なのでしょうか。(以前のブログ記事より) […]

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