こんばんは!
今日は一風変わって、検査についてです。
Cペプチド(CPR:C peptide immunoreactivity)はインスリンの分泌能を調べたいときに有用です。
インスリンはプロインスリンから分解されてできるのですが、その際にCペプチドも一緒にできてきます。インスリンとCペプチドは同じ量できるんです。インスリンの血中濃度(IRI:immunoreactive insulinと呼ばれる)を測定すればそれで済むではないかという話なのですが、インスリン注射など行っている場合、純粋に体から分泌されているインスリンがどれだけなのかが分かりません。その点、Cペプチドを調べればそれが分かるというわけです。
具体的には、
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Cペプチドは血中及び尿中の量(1日畜尿)が測定されます。
血中Cペプチド値:空腹時概ね1-3ng/mL 随時概ね4ng/mL
1日尿中Cペプチド排泄量:概ね40-100μg/日
血中Cペプチド0.5ng/mL以下、尿中Cペプチド20μg/日以下ではインスリン分泌能が高度に低下しているとされインスリン依存状態と判断されるようです。
また、CPI(CPR index)といって、空腹時の血中Cペプチドが空腹時血糖値あたりどのくらいあるのかという割合をみることで、治療法の選択に有用です。
CPI=空腹時血中Cペプチド(ng/mL)/空腹時血糖値(㎎/dL)×100
CPIが1.2以上では食事療法・経口血糖降下薬での治療、0.8以下ではインスリン療法が勧められているようです。
注意点としては、Cペプチドは多くが腎臓で代謝されるため、腎機能障害があると血中Cペプチドは偽高値に、尿中Cペプチド排泄量は偽低値となる場合があります。
他にインスリン分泌能を評価するのにHOMA-βというものや、インスリン抵抗性を評価するのにHOMA-Rというものもあります。
またご紹介していきますね!
それでは!
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