こんばんは。
理学療法士のRYUです。
最近、糖尿病予防や糖尿病の食事療法に関して調べてみる頻度が高くなってます。
そして、糖尿病予防で私自身も行っているものがあるので、それを今回はご紹介したいと思います。
それは、「もち麦」を白米に混ぜて一緒に炊くということです。
もち麦をご飯に混ぜて炊くとどんな効果があるのでしょうか。
では、ご紹介していきますね。
〈スポンサーリンク〉
もち麦は大麦の一種
もち麦は大麦の一種です。
大麦ってご存知でしょうか。
皆様が大好きな?ビールの原料になっているのが大麦です。
大麦にはいくつか種類(品種)があります。
ここでWikipediaに書いてある内容です。
穂の形状の違いから、主に二条オオムギ(二条大麦、英: two-rowed barley))、四条オオムギ(四条大麦、英: barley)、六条オオムギ(六条大麦、英: six-rowed barley)、ハダカムギ(裸オオムギ、裸麦、英: Hulless barley, naked barley)、野生オオムギ(英: wild barley) に分かれる(但し、四条オオムギ、野生オオムギについては品種ではなく亜種)。
(中略)
また、上記の品種はすべてうるち性であるが、日本を含む東アジアにはもち性のオオムギも存在する。もち麦は日本ではもち米の代替として西日本中心には栽培され、団子などがこれで作られた。
(Wikipediaより引用)
ということで、もち麦は大麦の中で「もち性」というモチモチとした食感が特徴の性質を持った大麦ということですね。
〈スポンサーリンク〉
もち麦摂取で期待できる効果
私が使っているのは、普通にスーパーなんかで売っているもち麦です。
後ろにはこのような説明書きがありました。
私が使っているもち麦は100gあたり12.9gの食物繊維が含まれており、これは玄米の約4倍という風に書かれています。
特徴としては、含まれている食物繊維の量が多いのと、水溶性食物繊維が多く含まれている点です。
これらにはどのような効果が期待できるのでしょうか。
まず、食物繊維の役割ですが、以前に寒天について記事をまとめました。
高橋らは、食物繊維の効能について以下のように紹介しています。
一般的に食物繊維は、食物の咀嚼回数や消化液の分泌を増加させたり、便通や腸内環境を改善したりするが、不溶性と水溶性で異なる生理作用もある。
不溶性食物繊維は保水性が良く、便量の増加や腸の蠕動運動の促進、脂肪や胆汁酸、発がん物質等の吸着・排出作用がある。
水溶性食物繊維は、糖の消化吸収を緩慢にして血糖値の急な上昇を抑える糖尿病予防効果、胆汁酸の再吸収を抑えてコレステロールの産生を減らす脂質異常症の抑制効果が期待できる。
(高橋ら;繊維質と食物繊維,日本食品科学工学会誌,58(4),186,2011)
画像の説明書きに載っているように、ごぼうも食物繊維が豊富のようですが、ごぼうを100g摂るというのはなかなか大変かなーと思いました。
しかし、普段食べているごはんで食物繊維が豊富に摂れたらとっても効率がいいですね。
さらに、摂ることで便通が良くなったり、血糖値の急激な上昇を抑えることができたら、まさに一石二鳥ですね。
さて、もち麦に豊富に含まれている「水溶性食物繊維」には名前があります。
もち麦の水溶性食物繊維「βグルカン」
大麦にはβグルカンという水溶性食物繊維が含まれています。
その効果を検証した論文として血中脂質濃度への影響を検証した論文があったのでその1つをご紹介します。
Talati Rらは、大麦に含まれるβグルカンは、総コレステロール、LDL-コレステロール、およびトリグリセリド(中性脂肪)に有益に作用すると報告しています。
(Talati R et al,The effects of barley-derived soluble fiber on serum lipids,Ann Fam Med,2009,7(2),pp157-63)
βグルカンは、一定以上の量が含まれている食品に対して、アメリカやカナダなど各国でコレステロールの低下や、それに伴う冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)リスクの低減などに効果があると表示する許可が出ており、一定のエビデンス(証拠)に基づいた効果があるものだと思われます。
いかがでしたでしょうか。
私が使っているもち麦は、袋に小分けになっていて水でといだ白米に入れて炊飯器で炊くだけです。
色は白米に似ていて少し米よりも丸い形をしていますが、粒の大きさはそんなに変わりません。
食感は白米よりももちもちしていて、味にクセや独特の匂いなどもないので、玄米の独特なクセや16穀米などの色合いがちょっと苦手という方でも気軽においしく頂けるものかなと思います。
是非、この機会にもち麦、試してみてはいかがでしょうか。
〈スポンサーリンク〉