こんばんは。理学療法士のRYUです。
病院の外来ってものすごく混んでいますよね。
朝早くから診察券を出して、何時間も待って、待って待って、「あ、呼ばれた!」と思って診察室に入ると、ものの数分で
「はい、ではまた○ヶ月後に来てくださいね~」
で、会計を済ませてお薬をもらうために調剤薬局へ。
という方、ご自分の外来通院を振り返ってお心当たりのある方多いのではないでしょうか。
先生方も、何十人も患者さんがいる中、なるべく待たせないように、そして時間がなるべく遅くならないように外来患者さんを診察してくれているとは思うのです。
なので、ある程度1人あたりの時間が短くなってしまうのは致し方のないことなのですが、でも患者さん側からしたら、自分の体の状態をしっかりみてもらい、きちんとした診察をしてもらいたいですよね。
私も風邪を引いた時に先生に診てもらう時にはそう思うものです。
そこで、
今回は、糖尿病で外来通院をする際に、少ない診察時間の中で先生に自分の状態をしっかり知ってもらい、自分に合った指導、処方をしてもらうために患者さん側ができることをまとめてみたいと思います。
とはいいつつ、医療機関と言ってもサービス業ですから、、
「なんだ、そんなの患者が準備しなくたってしっかり診ろよ」と言われてしまえば、その通りなのですが、実際に私達も患者さんと一緒にリハビリテーションを行う際にも患者さんから教えてもらうことは非常に多いです。
といっても、もちろん医学的な話ではなく、普段の生活でどういうことが困っているのか、○○がしたいけれど体がうまく動かせない、痛いなどその患者さんの生活を知ることでアドバイスできることやリハビリテーションの目標、プログラムに活かせる情報は非常に多いものです。
糖尿病も生活習慣病ですから、もちろん指導の対象は患者さんの生活習慣も含まれます。なので、患者さんが自ら糖尿病に関する的確な情報を先生に伝えることで、先生も診察に活かせると思うのです。
いつも前置きが長くなりがちですね。申し訳ありません!
では、私が考える診察の時にあったら良いと思う情報をまとめていきます。
〈スポンサーリンク〉
事前に用意しておきたいもの
①糖尿病連携手帳
例えば、インスリン治療中で血糖測定をしている方は、日々の血糖値を糖尿病手帳に書き込んでおいて通院の際には先生にみせられるようにしておきましょう。
お薬だけで治療している方も定期的な受診で測った血糖値など書き込んでおきましょう。
先生はそこから、日々の血糖値がどのように変動しているのかを把握することができます。そして、インスリンの量を増やすか減らすか、種類を変えたほうが良いのか、はたまたインスリンをやめてお薬だけにもどせそうか、低血糖になっていないか、など様々な情報を得ることが出来ます。
②糖尿病眼手帳やお薬手帳
糖尿病の合併症の状態がどうなっているのか。糖尿病の通院(いわゆる内科)と、眼科が別の場所(病院)で診てもらっている方も多いです。
糖尿病の合併症の状態を内科の先生に知らせることは非常に大切です。
また、お薬手帳も持っていたらなおいいですね。それを見せることで先生は、違う病院で出されているお薬の状況を把握することが出来ます。
③日頃の悩み
これは、通院した場合には大抵お話する方が多いと思うですが、例えば「膝・腰が痛くなって動くのがおっくうになった」や、「この間体調を崩して食事があまりとれなかった」「最近よくアイスを食べるようになった」「この間つまずいてしまって足に怪我をした」「日中に冷や汗をかいて血糖値を測ったら低くてジュースを飲んだ」など、普段の生活と違ったエピソードなどがあれば通院する前に思い返してまとめておくといいかもしれません。
それを伝えることで、先生は「栄養指導」「フットケア(自分の足のセルフケア)」「運動処方(運動方法法を伝授)」など生活習慣の改善や合併症の予防のために、患者さんになにがしてあげられるかを考えるための大切な情報になります。
診察室に入ったら足をみてもらおう
糖尿病の怖いところは、血糖値が高くなってしまいがちになることで血管が傷つき、いわゆる動脈硬化によって全身に様々な影響が出ることです。
特に、足は動脈硬化によって血流が悪くなると、血糖値が高いことも相まって感染症を起こしやすかったり、水虫などからばい菌が入ったり、怪我が良くなりにくかったりします。
最悪の場合には切断しなくてはならないこともあります。
足が健康であることは、1つ糖尿病にとって大事であり、逆に足を診てもらうことで健康をチェックしてもらえると思うのです。
もちろん、血液検査のデータは先生は既にカルテでチェック出来ると思うので、実際の患者さんの体をみてもらうのに聴診器で診察以外には足が良いんじゃないかと思います。
なにも、ズボンを脱いで下さいというわけではありません。
靴と靴下を脱いで素足を診てもらって下さい。(足はいいよといわれたら、切断にならないように足も見ておいて下さいと言ってみて下さい)
〈スポンサーリンク〉
看護師さんとも情報交換しておこう
外来の看護師さんは先生と同じくらい日々、患者さんのことを見ています。
いつもと変わったところはないか、急に太ったり痩せたりはしていないか、顔色は良いか悪いかなどきちんと見てくれていると思います。
そんな、しっかりした看護師さんとは、普段から情報交換しておくのが良いかと思います。
例えば、診察を待っている間(他の方と話をしているときや忙しそうにしていたらその時はうまくタイミングを見計らってですが、、)にコミュニケーションをとることもオススメです。
さきほどの、事前に準備しておいた「日々の悩み」を看護師さんに相談してみるのもいいかと思います。
看護師さんが気になったことは先生にも伝わるので、ただ先生に相談するよりどうせ待っているだけなら、看護師さんにも相談して損はないかと思います。
また、フットケア(足のセルフケア)の方法などは看護師さんの方が詳しかったりします。
爪の切り方(これは甘どるなかれ非常に大事です)や、足の観察ポイントなどを教えてくれる場合もあると思うので、診察を待っている時間に指導をしてもらえたらとても有効な待ち時間の活用方法だと思います。
いかがでしたでしょうか。
もちろん、外来の看護師さん、先生はいつも忙しそうにしている印象もあるので、忙しい中無理やり話しかけたり、必要以上に時間をとってしまってはお互いの関係性が崩れてしまう可能性があります。
なので、事前に準備をして知りたいことをまとめておく、必要な情報を用意しておくことで非常に有効な外来通院をすることができるかと思いますので、ぜひ試してみて下さい。
それでは!
〈スポンサーリンク〉