【書評】糖質制限革命review―江部康二先生―

こんばんは!

江部康二先生の最新著書である

「江部康二の糖質制限革命-医療、健康、食、そして社会のパラダイムシフト-」

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著者 江部康二

発行所 東洋経済新報社

初版発行 2017年

を読み終わりましたので感想を書きたいと思います。

先生は京都大学医学部を卒業され、京都大学胸部疾患研究所第1内科での勤務を経て現在高雄病院に勤務されている方です。日本に糖質制限食を広められた第1人者であり、また自身も糖尿病を患っておられ、糖質制限食を実践されている方でもあります。

そんな先生の著書には、最新の研究結果をもとに糖質制限食の効果や注意点などが詳細に書かれており、一般の方だけでなく、医療関係者である無知な私にも大変勉強になるものでした。
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自分が思っていたよりも糖質制限食の効果に関する研究が進んでおり、またその効果は減量や糖尿病に対してのみならず、アレルギーや難病にまでもある可能性を秘めているものだということを初めて知りました。

自分が一番印象的だったのは、日本糖尿病学会の会長である門脇孝先生(東京大学教授)も糖質制限食を実践されているということでした。

「糖質制限食に対する日本糖尿病学会の提言」ではあくまでもカロリー制限を勧めていた、あの日本糖尿病学会の会長までもが糖質制限食を実践されているという、なんとも皮肉な、かといってまだ出始めてまもない糖質制限食を簡単に認めるほどの十分なエビデンスがないくらいホットなテーマなのだという風に感じました(米国糖尿病学会は糖質制限食の効果を認めていますが)

今後は糖質制限食が糖尿病食事療法の主流になっていくのかもしれません。この流れの中で必要なのは、私たち医療を提供する側が糖質制限食に対する正しい知識を持ち、患者にしっかりと指導していける体系作りであると思います。

しかし、

糖尿病患者が糖質制限食を実践する場合には、必ず医師の指導の下行う必要があると思います。

なぜかというと、

人によっては糖質制限食の適応ではない場合があるからです。その判断を自己で行うのは急性合併症のリスクを高め、かなり危険かと思います。

かといって、どの医師に言っても「いいですね!ではやってみましょうか」とはならないのも現状のような気もします。著書でも触れておりましたが、医師だけに限らず栄養指導をする管理栄養士や運動を指導する理学療法士も、知識が不足していたり、どう指導していいのかわからない場合があると思うからです。

なんといっても日本糖尿病学会の提言では、今もカロリー制限というのが勧められているから当然と言えば当然?なのかなという気もしますし、それだけ新しい治療食?治療法?といえると思います。

なので、どこに相談したらいいのかですが、江部先生は日本糖質制限医療推進協会という協会を立ち上げておられ、そのホームページにて糖質制限食を指導してくれる提携医療機関を紹介しています。もし、お近くの方がおられましたら一度受診してみるのもいいのかもしれません。

リンクを貼っておきますね。

日本糖質制限医療推進協会ホームページ

著書の中で書かれていた研究論文を私も読んだりして、またご紹介できたらいいなと思っています。

それでは!
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コメント

  1. […] 決定的だったのは、胎児・新生児はケトン体が高値であるという論文があることを知ったからです。その論文を書かれていたのが以前ご紹介した江部康二先生であり、今回ご紹介した宗田哲男先生だったのです。 […]

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