認定理学療法士試験-試験内容について-

こんにちは。

理学療法士のRYUです。

先日3/2(土)は認定理学療法士の認定試験があり、受験してきました。

合格しているかはさておき、、、笑

今回は、2019年度の試験内容や傾向についてお伝えできればと思います。

認定理学療法士とは

認定理学療法士とは、理学療法士の免許取得後 自らの専門性を高め、高い専門的臨床技能の維持、社会、職能面における理学療法の専門性(技術・スキル)を高めていくことを目的として 日本理学療法士協会が行っている認定制度です。

認定理学療法士に関してのさらに詳しいお話はこちらからClick here!

専門分野は7分野あり、さらに細かく23の領域に分かれています。

私はその中から「代謝」領域を受験しました。

私は「代謝」領域1つだけの受験でしたが、最大4領域まで同一時期に受験することが可能なようです。しかし、受験に必要なポイントや症例レポートをすべて揃えると考えると相当な時間と努力が必要だろうと思いました。

認定看護師は、その資格をもつ看護師が関わった場合所定の条件を満たしていることで加算をとれたりするようですが、認定理学療法士には現時点でそのようなものはありません。

なので、認定理学療法士だからといって経営的な部分で直接勤務先に貢献することは今のところできませんが、医療の質を高めるためにもこういった認定制度を活用することで個々の知識・技能を高め患者さんに還元していくことが大切だと思って取り組んでいます。
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認定試験の内容は主に2つ

認定試験は、「共通問題」と「専門問題」の大きく分けて2つです。

「共通問題」は23領域どの領域を受験する方も受ける「共通の」問題であり、認定試験を受ける受験者全員が同じ問題を解きます。

これが今年は「9問」ありました。

「専門問題」は23領域それぞれの専門的な問題であり、私は代謝に関する専門問題を解きました。

これが今年は「15問」ありました。

15問というのは、どの領域でも同じ問題数だったと思います。

なので、1領域のみの受験の方は「共通問題9問」+「専門問題15問」合わせて24問解くことになります。

2領域目以降の方は加えて、それぞれの「専門問題15問」が加えられていく感じです。

問題はすべて五者択一のマークシート方式です。

では、それぞれどのような問題が出るのか、そしてどういう勉強をしておけばいいのかを次にみていきましょう。

「共通問題」について

共通問題の出題範囲は、日本理学療法士協会が主催している「協会指定研修」の資料の内容です。

この協会指定研修は、認定理学療法士試験の出願申請をするために必ず受講しなければならないものです。

内容は、

①協会が目指す専門・認定理学療法士の役割

②臨床・疫学研究の推進

③根拠に基づく理学療法

④理学療法ガイドライン

⑤医療安全・労務管理

の5項目にわかれており、それぞれの基本的な内容について問われます。

講義のスライドはたくさんあり、その中で9問出題されるので内容を全体的に理解しておく必要があります。

中でも今年の試験では臨床研究に関する問題が多めに出題されていたような印象があります。また、労務管理に関する問題も出題されていました。

また、2020年に理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則改定が行われる影響からか、教育ガイドラインに関しての出題もありました。

表や図で説明されているものも文章化されて選択肢として出題されますので、文章や単語を覚えるだけではなく図示されているものも内容を理解しておく必要があるなと思いました。
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「専門問題」について

専門問題の出題範囲は、日本理学療法士協会が主催している認定必須研修会の資料の内容です。

この認定必須研修会も、認定理学療法士試験の出願申請をするために必ず受講しなければならないものです。

内容は、

①糖尿病の理学療法-基本的な考え方-

②糖尿病理学療法の評価と安全管理

③糖尿病患者に対する理学療法の実際

④糖尿病合併症に対する理学療法の実際

の4項目に分かれており、それぞれ基本的な内容について問われます。

こちらもスライドがたくさんある中から15問出題されますので、全体的に内容を理解しておく必要があると思います。

日本糖尿病療養指導士を取得している方は、内容的にかなり有利かなと思いました。

研修会に参加しているときに講師の先生が「ここは大事ですよ~」と言っている部分(糖尿病の病因や診断基準、メタボリックシンドロームの基準、DKAやHHSの違いなど)に関してはだいたい出題されていましたので要チェックです。

あとは一般的な数値関係は覚えていたほうがよさそうです。選択肢の中でも例えばTGとLDL-Cの基準値が逆になっていたりするので、そのへんを見逃さないようしっかり覚えておきましょう。

今回は出題されなかったような気がするのですが、薬物療法や食品交換表なんかも復習して臨みました。

Metsの計算なんかはできるようにしておくといいかもしれません!

合否は総合判定

申請書類・症例報告・試験の総合判定になっています。

すべてにおいて合格基準にあてはまっている必要があるようですが、その基準は症例報告以外は公表されておらず試験に関しては配点などもないので正直まったくよくわからないです。

ただ、合格していたらいいなと期待しています。

今後受験される予定の皆様にとって何かの参考になれば幸いです。

と、いいつつ来年私もまた受験することになってしまうかもしれませんが、、、

結果発表は5月なので気長に待ちたいと思います。

それでは!
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