歩行量(歩数)調査のガイドライン

こんばんわ!

国土交通省都市局は2017年3月に「まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン」を発表しました。

これは、地域における医療機関の連携体制の構築や地域包括ケアシステムの構築、地域における見守りや支え合いといった自助・共助のまちづくりの力を高めることを目的の一つとしています。また、「歩く」ことによる健康増進効果は様々な研究によって示されており、医療費の抑制にも資することが期待されています。
今回はこのガイドラインから役に立つ情報をご紹介したいと思います!

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みんなどのくらい歩いているものなの?

現状としては、

2013年の国民健康・栄養調査による歩行量(歩数)の平均値は、男性7099歩、女性6249歩です。

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厚生労働省の推進する健康日本21が定める性別・年代ごとの日常生活における歩数の目標は、20-50歳代男性では9000歩、60歳代以上の男性では7000歩、20-50歳代女性では8500歩、60歳代以上の女性では6000歩となっています。

それに対し、目標の達成している人の割合は20-50歳代男性で34.3%、60歳代以上男性では36.1%、20-50歳代女性では30.5%、60歳代以上女性では35.9%で、目標を達成している人は全体の1/3程度となっています。

また、都市規模別では、年齢階層や性別にかかわらず都市規模が大きくなるほど歩行量(歩数)が大きくなる傾向があるようです。

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みんなで歩くことで医療費が削減できる!?

歩行による疾病発症リスクの低減に関して、糖尿病を対象としたシュミレーションモデルにより、歩行による健康効果について定量的に評価することを試みた研究では、中年期の1000人の集団をシュミレーションしたところ、現状より歩行量(歩数)が3000歩増えることで10年間の医療費が1億5千600万円、5000歩増えることで2億5千万円減少することが示されました。

これに死亡率を考慮して1歩あたりの医療費抑制効果を算出すると0.00146円になるそうです。このように、1日1歩当たりの医療費抑制効果を算出している研究はいくつかあるようで、「見える化」することで歩数増加による効果を貨幣換算しやすくしています。

例えば、1歩0.00146円で計算してみましょう。私がちょうど中央値の歩数だった場合には20代男性で7238歩です。

ここで私が1日10000歩を目標にし1年間毎日達成した場合、10000-7238=2762歩が1日当たり増えます。医療費に換算すると、2762×0.00146≒4円です。

1年間で換算すると4×365=約1460円の医療費抑制効果があるということになります。

現在日本の医療費は1年間で40兆円を超えています。

1人1人が気を付けることで大きな力になると思います。それでは!!


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