こんばんわ!
日本糖尿病療養指導士の試験結果が配送されたようですね!
結果が届くのが楽しみです。
さて、今日はNAFLDについて書きたいと思います。
NAFLDとは、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcohoric fatty liver disease)のことで、組織診断または画像診断にて脂肪肝を認め、アルコール性肝障害など他の肝疾患を除外した病態のことです。
NAFLDの多くは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などを基盤に発症することから、メタボリックシンドロームの肝病変と考えられています。
NAFLDは
非アルコール性脂肪肝(nonalcohoric fatty liver:NAFL)
と
非アルコール性脂肪肝炎(nonalcohoric steatohepatitis:NASH)
の2つに分類されます。
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以下に診断フローチャートを載せます(引用元:日本消化器病学会 NAFLD/NASH診療ガイドライン2014)
2型糖尿病との関連に関する研究がガイドラインに載っていました。
Vernonらによるシステマティックレビューでは、2型糖尿病とNAFLDは深く関連することが報告されています。また、以下のような文献もあるようです。
(引用元:日本消化器病学会 NAFLD/NASH診療ガイドライン2014)
以上よりガイドラインではNAFLD/NASHの発症には2型糖尿病、糖耐能異常、インスリン抵抗性が関連すると考えられるとしています。
NAFLDを合併した2型糖尿病患者は時折経験します。
糖尿病運動指導の際に留意する点はどこでしょうか。
NASHは,肝細胞の線維化が進み,肝血流量の低下,終末期では肝硬変,肝がんを発症します。
留意する点として考えられるのは運動時の血液分布です。
内臓は安静時に20-25%程度血液が分布していますが、運動時になると活動している筋に血液を供給するためその分布が変化し、激しい運動時には3-5%になるようです。
激しい運動を指導する機会は少ないのかもしれないのですが、運動することで内臓の血流量を減らしてしまい肝機能障害を惹起する恐れがあります。
ではどのくらいの運動強度であればいいのでしょうか。
調べたところ、
NASH合併糖尿病患者のリハビリテーション【理学療法学Supplement 2015(0), 1488, 2016】
という文献がみつかりました。
結果的には低負荷有酸素運動を行うことで、NASHの合併がない患者と同等の効果を得ることができたそうです。
ちなみにこの研究での運動は自転車エルゴメータを用い、低負荷量の50W,ペダル回転数50~60rpm,時間20分間と設定し行っていたようです。もちろん人により負荷量の調整が必要ですので、あくまでもこの研究ではそのように設定したということです。
肝機能も考慮し運動療法を指導していく必要性について学びました!
また分かったことがあれば、記事に書いていきたいと思います。
それでは!
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