こんばんわ!
今回は透析についてです。
病院で働いていると、透析導入をする患者の担当をすることがたびたびあります。週に何日も、そして何時間も時間が拘束されてしまう透析にみなさん初めは困惑し、否定することが多いです。そんな時に透析についての正しい知識を持ち、患者の気持ちを聞き、その上で適切なアドバイスができることは、とても大切なスキルだと思います。
そこで今回は透析導入基準と、透析療法にかかるお金の情勢についての情報を書いていきたいと思います!
これは医療関係者向けになってしまうかもしれません。ご存知の方は申し訳ないです。
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透析を導入するタイミングってどんなとき?
日本腎臓学会は透析基準を以下のように提示しています。これは1992年に厚生省科学研究班により発表されたものです。
以下の点数の合計が60点以上が透析導入が必要な状態 |
(1) 症状・所見
1 水の貯留(むくみ・胸に水が溜まる) 2 酸塩基電解質異常(高カリウム血症・酸の貯留) 3 消化管の症状(吐き気・嘔吐・食欲不振) 4 心臓の症状(呼吸困難・息切れ・心不全・著明な高血圧) 5 神経の症状(意識混濁・けいれん・しびれ) 6 血液の異常(貧血・出血が止まりにくい) 7 目の症状(目がかすむ) このうち3つ以上の症状=30点、2つの症状=20点、1つの症状=10点 |
(2) 腎機能
・持続的に血清Cr8㎎/dl以上(あるいはクレアチニンクリアランス10ml/min以下)=30点 ・血清Cr5-8㎎/dl(クレアチニンクリアランス10-20ml/min未満)=20点 ・血清Cr3-5㎎/dl未満(クレアチニンクリアランス20-30ml/min未満)=10点 |
(3) 日常生活の障害の程度
・起床できない高度=30点 ・著しい制限中等度=20点 ・運動・労働ができない軽度=10点 |
10歳以下または65歳以上の高齢者または、糖尿病、膠原病、動脈硬化疾患など全身性血管合併症の存在する場合は10点を加算する。
小児においては血清Crを用いないでCcrを用いる。 |
(日本腎臓学会ホームページより引用)
他にも基準があるのかもしれませんが、1つにはこれがあるようです。
透析にかかるお金はいくら?
実際に血液透析または腹膜透析を導入した場合には、高額の医療費がかかります(年間500-600万円)。
かなり大金で、こんな大金出せない!という方がほとんどだと思います。
ご安心ください!
きちんと助成があります!!
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透析が必要になったときの助成
それらの負担を軽減するために医療費助成制度があります。
1.身体障碍者手帳
医療費の助成、公共交通機関の運賃割引、所得税・住民税等の控除・減免などが受けられます。腎機能障害の等級は1-4級まであります。
2.障碍者医療費助成制度
身体障碍者手帳による医療費助成制度です。保険適応分の医療費自己負担が助成されます。対象者には医療証が交付されます。
3.特定疾病療養受領証
加入中の健康保険による医療費助成制度です。人工透析に関わる医療費(保険適応分)の自己負担が月1万円(所得によっては2万円)になります。
透析導入基準に関しては、他にもいくつかあるようです。今後おって勉強していけたらと思っています。
それでは!
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