糖尿病予防には〇時間の睡眠がおススメ

こんにちは。

理学療法士のRYUです。

人間は人生の3分の1は眠っていると言われています。

糖尿病療養では睡眠も生活の1部としてとらえ、私たち医療従事者は患者さんがどのような睡眠状況なのかを把握し対応を検討することや、適切な睡眠についてアドバイスしていくことが求められます。

今回は、睡眠が糖尿病にどのような影響を与えるのかについてご紹介できればと思っています。
<スポンサーリンク>



日本人は元々睡眠時間が短い

OECD(経済協力開発機構)の調査(2008-2014)によると日本人の平均睡眠時間は7.7時間となっています。

アメリカ人は8.8時間、フランス人は8.5時間、イタリア人は8.3時間といずれも8時間台となっていて、日本人はこの中では最も睡眠時間が短いということがお分かりいただけるかと思います。

また、2015年の厚生労働省の調査によると日本人において、1日の睡眠時間が6時間未満という人の割合は39.5%でした。

2007年の同じ調査では、睡眠時間が6時間未満という人の割合は28.4%だったので、日本人の睡眠時間は年々短くなっている可能性があります。

私の睡眠時間は平均してだいたい5-6時間くらいなので、日本人の平均睡眠時間よりさらに短いです。

当たり前ですが、よく眠れると次の日には1日元気に活動することができますし、夜オールした次の日は大変体が重く、頭もぼーっとしてしてしまいますよね。

かといって寝すぎても体がだるかったりした経験をされたことがある方も多いのではないかと思います。

おそらく、糖尿病・健常者関係なく適度に良質な睡眠をとることは生きていくうえで非常に大切なことだと思われます。

では、糖尿病の場合にみられる睡眠の特徴というのはどういったものがあるのでしょうか。
<スポンサーリンク>



糖尿病の方は不眠を訴える方が約2倍!

小路らによると、糖尿病患者は健常成人に比べ不眠を訴える割合が約2倍以上で、患者の約37%が不眠を経験していると報告しています。

(小路眞護ら:各臨床科でみられる睡眠障害-糖尿病における睡眠障害特集生活習慣病と睡眠障害-,Med Prog,24,pp992-987)

また、同研究において、HbA1cコントロール不良のグループや糖尿病神経障害により下肢に痛みやしびれがある場合には、中途覚醒(睡眠の途中で起きてしまう)や早朝覚醒(朝早く目覚めてしまう)、熟眠障害(ぐっすり眠れない)がみられ、糖尿病や合併症の進行・悪化が進めば進むほどそれらの症状も強くなっていく可能性があることも報告しています。

睡眠をとらえる上では、睡眠時間(一定時間眠れているかどうか)と睡眠の質(ぐっすり眠れているか)を確認していく必要があるかと思われます。

糖尿病予防に適切な睡眠時間は6-8時間

spiegel Kらによれば、健康男性に対して行われた研究で、睡眠不足の状態ではインスリン分泌量は変化しないが、朝食後の血糖値が上昇し、耐糖能の悪化が認められたようです。

また、正常な睡眠に戻したところ血糖値の回復が見られたと報告しています。

(spiegel Kら:Lancet,354,pp1435-1439,1999)

Ohkuma Tらは、不眠を伴った糖尿病患者では早朝に血圧が上がる方が多く、頸動脈の肥厚が進んでいるため、動脈硬化の進行に伴って心血管リスクがあがる可能性が報告されています。

さらに、約7時間の睡眠時間をとる習慣のある患者では血糖コントロールがよく、睡眠時間が長くても短くても血糖コントロールが悪化することも報告されています。

(Ohkuma Tら:Impact of sleep duraction on obesity and the glycemic level in patients with type 2 diabetes:the Fukuoka Diabetes Registry,Diabetes Care,36,pp611-617,2013)

糖尿病の発症リスクについて、Taheri Sらによれば睡眠時間が5時間以下の場合には糖尿病発症リスクが2.5倍、耐糖能異常になるリスクが1.33倍になるとのことでした。また、逆に睡眠時間が9時間以上でも発症リスクが増大することも報告されています。

(Taheri Sら:Pros Medicine,1(3),pp210-217,2004)

以上の研究結果から、

〇寝なさすぎも良くないが、寝すぎも良くない

〇睡眠時間は5時間よりは多く、9時間よりは短い6-8時間くらい確保することが望ましい

ということがおわかりいただけると思います。

私の場合には5-6時間の睡眠時間なのであと1-2時間くらい長く睡眠時間をとることがいいのかなという風に思っています。

なかなか難しいんですけどね。

いかがでしたでしょうか。

睡眠に関しては、まだまだいろいろな研究がなされているためまた違う形でご紹介できればと思っています。

忙しい毎日ですが、休みの日に寝溜めをすることはあまりよくないんですね。

なので、仕事の日も仕事が休みの日も一定の睡眠時間をとれるように工夫していきましょう。

それでは!
<スポンサーリンク>



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。