糖尿病と診断されるまでー検査数値、正常値、異常値、糖尿病予備群ー

こんばんは。理学療法士のRYUです。

ヤフー知恵袋などでは、糖尿病の初期症状についての質問が数多くされている印象があります。

例えば、「おしっこが甘い匂いがする」や「何回もトイレに行く」「おしっこが泡立つ」

などです。

それらの糖尿病初期症状かと思われる症状については、以前記事を書かせてもらったので、そちらを読んでいただければと思います。

糖尿病の初期症状についての記事
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しかし、糖尿病の診断がされる際にはそれらの症状があってもなくてもすべて検査の値によって決まります。

みなさんは、毎年健康診断を受けていらっしゃるでしょうか。

今回は、是非一番最近受けた健康診断の結果を片手にご覧ください。

キーワードは「血糖値」と「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」です。

糖尿病と診断されるまでの流れーまずは血糖値からみてみようー

まずは、血糖値の数値をみてみましょう。

血糖値には3種類の測定方法があります。

1つは10時間以上ご飯など食べずに測った血糖値で「空腹時血糖値」といいます。

もう1つは、時間など関係なく、じゃ測りましょうかで測った血糖値で「随時血糖値」といいます。

最後は、糖分を摂取した2時間後に測った血糖値で「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値」と言います。

○空腹時血糖値が110以上126mg/dL未満だったら要注意。

○空腹時血糖値が126mg/dL以上だと危険信号です。

○随時血糖値は200mg/dL以上だと危険信号です。

○75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値は140以上200mg/dL未満だったら要注意。

○200mg/dL以上だと危険信号です。

健康診断の場合には、測った時の状況を思い出してみてください。

「そういえば前日の夜ご飯以降何も食べないできてくださいねって言われたなー」だったら、その結果は空腹時血糖値だと思われます。

「特に何も言われてないし、普通に健康診断の日の朝はご飯を食べたぞ?」という場合には、その結果は随時血糖値だと思われます。

75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値は、健康診断では行わないと思うので、あくまでも参考程度にご紹介でした。

糖尿病と診断されるまでの流れーHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)をみてみようー

次にHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値をみてみましょう。

HbA1cは6.5%以上だと危険信号です。

5.6%~6.4%の場合には、保健指導の対象となるので健康診断ではひっかかってくるかと思います。

医師が糖尿病と診断する場合はどんな時か

診断は、医師によりなされるもので、理学療法士の私にその権利はないのであくまでも参考程度にご覧ください。

血糖値(空腹時血糖値か随時血糖値)とHbA1cが両方とも「危険信号」だった場合には糖尿病と診断される基準は満たしています。

血糖値(空腹時血糖値か随時血糖値)のみ「危険信号」だった場合には、糖尿病の典型的な症状(口が乾く、水をよく飲む、おしっこの頻度が多い、体重が減ったなど)や糖尿病によって起こる網膜症という合併症があったりすると糖尿病と診断される基準を満たします。

典型的な症状がない場合には数カ月後に再検査をしてみようという話になると思います。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)のみ「危険信号」だった場合には、それだけでは診断される基準を満たさないので、数カ月後に再検査をしてみようという話になると思います。

簡単に言うとHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)だけでは糖尿病とは診断できないけれども、血糖値だけでも糖尿病と診断されるということです。

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糖尿病予備群と言われる検査の値

糖尿病予備群と言われるのは、血糖値(空腹時血糖値か随時血糖値)やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が危険信号に満たない、「要注意」の範囲にあてはまる方です。

糖尿病は日々の生活習慣の結果なってしまうものなので、予備軍だった場合には早急に生活習慣の見直しが必要かと思います。

みなさんの結果はどうでしたか。

もし、「要注意」「危険信号」に1つでも該当した場合には、早めに医療機関に受診してみてくださいね。

それでは!

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