起立性低血圧を伴う糖尿病と死亡率・脳心血管イベント発生率

こんにちは!

今日は久々に論文のご紹介です。

「起立性低血圧を伴った2型糖尿病患者の血圧概日リズムと有害転帰」

(↑リンクで飛べます)
・対象
入院中の2型糖尿病患者173名(起立性低血圧を伴う者61名、伴わない者112名)
・方法
24時間自由行動下血圧測定を行い、その後平均45±10か月の転帰先を調査した。
・結果
起立性低血圧を伴う者では夜間の血圧(収縮期・拡張期ともに)高値であった
起立性低血圧を伴う群では伴わない群に比べ死亡率が有意に高かった(11.48%対2.68%:p=0.014)
起立性低血圧を伴う群では伴わない群に比べ脳心血管イベント発生率が有意に高かった(37.70%対8.93%:p<0.01)
先日記事に書きました、糖尿病神経障害が合併している場合には、自律神経障害を伴うと起立性低血圧が生じることがあります。
糖尿病神経障害の有病率は5-60%と幅があるとはいえ、注意しなければならない合併症の1つです。
血糖コントロールの改善により症状が軽減することがあるようなので、日々の血糖管理に留意していただきたいところです。
それでは!

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